老人ホーム 丁寧

民間の老人ホーム勤務経験者談

有料老人ホームを運営する民間会社で働いています。建物は高級感漂うものですが建物の見た目を守る為に高齢者には不便な造りになっていたり(必要な場所に手すりがないなど)、ちょっとした買い物や洗濯なども有料サービスとなってしまったり、かなりの高所得者でなければ暮らしていけない施設です。

 

入居者も金銭的には余裕があるので、お金さえ払えば何でもやってくれるという考えの方も中にはおられますが、余裕がある分スタッフに対する態度も軟らかい方がほとんどです。

 

高所得者を相手にしているので、スタッフの育成に関してはかなり厳しく、言葉使いなども皆丁寧です。この丁寧なサービスが合わないと言って特別養護老人ホームに移るスタッフもいます。

 

目上の人に敬語を使ったり、声をかけながら介護することは普通のことのように思いますが、高齢者福祉の歴史的背景からも介護を受ける高齢者の人権が実際の現場では低く見られているということは恐ろしいことです。

 

低く見ているのではなく、家族のような親しみを持って接しているという方もいるかとは思いますが、自分が介護される立場になって自分の半分も生きていない若者にタメ口で「○○さん、トイレ行くの?」なんて話し方されるのは、あまりいい気分がしないように感じます。

 

しかし、会社が人員確保への努力が足りなかったり、ハード面の修繕を節約したり人員への報酬をしぶるような(パート従業員の寸志もない)会社だと、スタッフのストレスは溜まる一方です。しかし、利用者に対しては丁寧な言葉遣いや質の良いサービスを行わなければならないので、そのストレスの矛先は高齢者虐待という形で表れることもあります。

 

すべての施設がそうとは限りませんが、その可能性は多いにあります。社会が高齢者介護にいくら力を入れようと、そこで働くスタッフの経済的・精神的なゆとりがなければ良い施設選びをしたといっても決して油断できない問題だと思います。

 

働くスタッフが異動や退職で短期間で替わるのも要注意かもしれません。いくら離職率の高い施設だといっても、管理する立場の人達の異動が多いのは施設の引き継ぎ等もうまくいっていない可能性があるので、注意する必要があります。